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ドイツ語講座を通じて難民・移民・世界と出会う

ボートで海を渡り難民の群集がヨーロッパに向かう、そんな映像や報道写真を見る機会が増えています。現在、ドイツに到着した人びとの多くが、働いて家族を養うため、家族を呼び寄せるため、職業訓練を受けて職を見つけるため、大学で勉強をするために、ドイツ語を必死に学んでいます。

日本の大学でドイツ語講師をしていた井上百子さんは、ドイツで難民や移民を対象に開講されている通称〈統合講座〉で、2015年からドイツ語を教えています。これまで担当したのは8クラス、受講生の出身国は23ヵ国、学歴もさまざま、非識字者もいます。初めて無国籍者や元兵士に出会ったり、ラマダーン明けの日には生徒が一人も来なかったりと、予想外の出来事もあったそうです。

今回はドイツでのドイツ語講座の実践を報告していただき、多文化・移民国家へと形を変える国のあり方や他者との共生について一緒に考えてみたいと思います。

井上百子
元筑波大学ドイツ語非常勤講師。ドイツ語学文学振興会奨励賞(2012)、日本オーストリア文学会賞(2013)、筑波大学文芸・言語専攻最優秀論文賞(2014)受賞。
2015年からドイツで、難民・移民向けのドイツ語講座を担当。